麻の栽培を違法とする法律はそもそも大企業の利益を擁護するために作られた!

2013/05/12


ここに大変興味深い動画がある。
「麻 アサ/ヘンプの生産制限は大企業既得利益を脅かすため」という5分26秒のものだ。
内容を文字起こししたので掲載する。

プラスチックや石油建材の代わりとして十分な強度を持つ植物をご存知でしょうか?
この植物は1万二千年以上にわたり産業用として栽培されてきました。
しかしながら現在は米国政府により第一級薬物として管理されています。
それはマリファナではなく麻です。
(記者注:麻とは洋服の素材に使われることで有名な天然繊維の原料となる植物である。これが大麻等と同類のものとして生産が規制されていいる)

最近ケンタッキー州農業大臣のジェームズ・コアは麻・ヘンプ規制の見直しを連邦政府に要求しました。
連邦政府は麻を育成することも禁止しています。
しかしながら、ケンタッキー州はこの植物を「大変に有意義で貴重なもの」として麻栽培の産業を復活させるかもしれません。
1世紀前には最も重要な金になる作物として、経済活動に不可欠な物でした。



麻/ヘンプが実際にどんなものであるか検証する必要があります。
それは麻/ヘンプは燃料、衣類、住宅、食糧として世界中で重要視されていたものでした。
アメリカでは16世紀初頭より入植者によって作業用麻として広く栽培されていたのです。
建国の父たちジョージ・ワシントン、ジョン・アダムズ、トマス・ジェファーソンは麻/ヘンプの大きな利点を認め、みな自分の農場で麻を育てていました。
そしてトマス・ジェファーソンは「我が国において最も重要な物質だ」とさえ言っていました。
独立宣言の言葉は麻/ヘンプから作られた紙に起草されました。

では、いったい何が起きて禁止されるにいたったのでしょうか?
世界中の作物の中で最も汎用性と適応性がある麻/・ヘンプは、20世紀初頭になってとっても危険な脅威であるというラベルが貼られるようになりました。
そして一掃されるべきとされたのです。産業的に全く危険がない植物であったにもかかわらず、アメリカでは段階的に廃止されて行きました。
それは(前述のように)プラスチックや建材メーカーという既得利益側が嘘をつき麻/ヘンプはマリファナと同じであるというプロパガンダを行い
1937年にマリファナ税法で麻/ヘンプを麻薬として再定義し、農家は麻を栽培するためには納税印紙が必要になるようにし、
1970年には規制物質法で無許可の育成は完全に違法であるとされたのです。

この法案を通すために、麻/ヘンプを厳しく制限することにより否定的な印象を植え付け、長い時間をかけて麻/ヘンプはマリファナと同じものであり、ドラッグとして分類するべきである。とする認識を大衆に植え付けたのです。
しかしこれらは全く真実ではありません。麻/ペンプに関する議会の調査報告では、「大麻の品種であるが、産業用麻/ヘンプは遺伝子的に異なり化学構造からも区別されるべきものである」となっているのです。
麻/ヘンプは遺伝的にマリファナとは異なっています。

しかしながらこの植物は米国連邦法では違法なままです。それは人に危険があるからでなく、企業に危険があるからです。
20世紀初頭に麻/ヘンプはほぼ木綿や製紙業界で“木”を駆逐しそうになりました。木から作られる紙は環境にやさしい麻/ペンプ商品に対抗する手段を見つける必要があり、製紙業界は大打撃を受ける可能性がありました。
ニューヨーク州下院議員ウィリアム・ハーストは新聞社を所有しており、麻/ヘンプに反対するキャンペーンを立ち上げました。
長年宣伝し、公共の益にかなう麻/ヘンプの一般的理解を汚し、麻/ヘンプで成功していた製紙会社を脅かしていました。
このキャンペーンからまさにイエロージャーナリズム(新聞の発行部数等を伸ばすために、「事実報道」よりも「扇情的である事」)が生まれたのです。

この1920年代のプロパガンダが何故現在でも生き延びているのでしょうか。それはこの脅威(麻/ヘンプによる環境負荷の少なさや経済性)が製紙業界だけでなく、木材・化石燃料・鉄鋼・アルコール・食糧等既存の企業に大打撃を与える可能性があるからです。
1941年ヘンリー・フォードは麻/ヘンプ製の車を作りました。それは鉄より12倍軽く、10倍強度のあるボディを持っていたのです。そればかりでなく麻/ヘンプの種子から作られた燃料で走るのです。
この技術は大手鉄鋼メーカーや大手石油会社に対し脅威であることは明らかです。
加工された麻/ヘンプは最も丈夫な“天然繊維”を作りだし、この天然素材で家屋、船、列車、飛行機、自動車に利用でき、実質的に“不滅の衣料”を提供するのです。
ローション、スキンクリームも麻/ヘンプ油から作れます。この植物の利用価値は無限です。この植物が違法な理由はシンプルです。
大企業が利益を維持し地球上に毒物をまきちらし、森林を破壊し世界を破産させるためです。

最近のケンタッキー州の努力や、米国上院議員で主要議員が上手く活動に成功すれば、麻/ヘンプが第一級規制物質リストから削除されることでしょう。
それにより麻産業は復活しアメリカの一番の収入源に戻るかもしれません。
利益貪欲支配に基づいたモデルを崩壊させる第一歩になりうるでしょう。



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