2015/08/15
現在ゴミの処分は国によって多少は違ったとしても、大まかに見れば、燃えるものは焼却、リサイクルできるもの(主に金属)は再精製して利用、有機物等で肥料にできるものは肥料(まだまだごく一部)とその処理方法はほぼ同じ様なものであり、各国とも似た様な状況だろう。
日本ではプラスチックもリサイクルされていることになっているが、実はこれはお役所の壮大な「嘘」であり実はほとんどリサイクルなどされていない(勿論ゼロではない)。
というのも非常に簡単な原則としてエントロピーの問題があり、ある材料から作った製品を元の材料に戻し、そからまた同じような製品を作るほうが原料から直接「新品」を作るよりよほど大きなエネルギーが必要という「基礎の基礎」があるからに他ならない。
つまりリサイクルしたほうがエネルギーは多量に使用するわけであり、環境負荷は当然リサイクルのほうが高いのだ。─エネルギー消費の量=エントロピー増大である。
こんな当たり前のことをわからない官僚機構というのは全くバカとしか言いようがないのだが、それにもまして、そもそも日本全国のごみ焼却炉はプラスチックを燃やしてちょうどいい燃焼になるように設計されている。
その事実(可燃物と一緒にぷらゴミを燃やすこと)を取り上げて、ずいぶん以前にマスコミ各社が「ごみ焼却場でダイオキシンが発生!!」なんて大騒ぎしたことがあったが、実はゴミ焼却炉はプラゴミが一定量混ざっていることによって、燃焼温度がダイオキシンを発生しない温度になるように設計されているのだ。
そんなことも焼却炉設計者の間ではかなり昔から常識だったし、仮にダイオキシンが発生してもあまりにも微量で無視してもよいくらいのレベルなのだ。
という事で、わざわざ可燃ごみとプラスチックごみを分別して回収しておきながら、実際はほとんど燃やしている。
そして燃やしていない自治体ではリサイクルではなくて、そのまま不燃物として埋め立てている。
まあ日本と海外では多少の違いはあるのだろうが、多くの国ではプラゴミはそのまま埋め立てている。
そこで大きな問題が発生しているのは、海洋の汚染である。
とにかくプラスチックは軽い、例えごみ処分場に埋め立てたとしても、大雨などが降れば流れだし最終的には海に出るのだ。しかもどういうわけか─というか埋め立てる土地の問題であるのだが、ごみ処分場は多くの場合海岸線に位置している。
つまりプラスチックごみは「海へ流出し放題」の状態だ!
研究によると毎年海へ流出するプラスチックごみの量は年間の生産高と同じ量であるらしい。結局ゴミとして処分しているはずが全く処分されずに全量海に流れ出していたのだ!
そこで以下の動画のような事になっているのだが、これを解消できそうな技術がある。勿論廃プラスチック油化プラントは電力を使用するので、エントロピーの法則からいえば「リサイクルしたほうが環境に悪い」という皮肉な結果になる可能性もないとは言えない。
しかしながら、これがもし「圧倒的にエネルギーコストの低い電力(つまりエントロピーの低い)」が手に入るとしたら、プラスチックによる海洋汚染は解消できてしまうことになる。
以前の記事ですでに、フリーエネルギーは完全無料でその設計図が公開されている
http://keen-area.net/?id=154とお伝えしているので、それをこの技術と合体すればどうだ。
プラスチックによる海洋汚染などたちどころに解決してしまうではないか。
以下がその廃プラスチック油化装置だ
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