福島の原発は全く「冷温停止」も「終息」もしていない。むしろ以前より危険になっている!

2012/04/15



3月29日ニューヨークタイムスは
「日本のは原発はまだ危険な状態にあると認めた」
と題する記事を掲載した。

現在の福島原発の状態は「チェルノブイリ」など
問題でないくらいに悪い状態にある。
また、放出されている放射性物質の量も
人類史上最大規模であるうえに
何の対策もとられていない(危険すぎて対策が出来ない)状態だ。

3.11からすでに1年以上も経ち、
「今更原発問題を煽って何になるんだ?」との意見が
日本のマスコミの大勢になっている。

またそれに呼応するように、
原発問題を取り上げているブログに対する
一般の書き込みなども「人々を不安に陥れて面白がっているサイト」
というような批判をするものが目立っている。

しかし事実は全くもって違う!
放射能の問題が1年やそこいらで片付くはずがないではないか。

とてつもなく長い半減期をもつ放射性物質が、
何の遮蔽物もない状態で、大量に「野ざらし」の状態になっているのに、
なんで「もう終息して安全」なのだ。

そんなわけがない!

東北地方の瓦礫受け入れに関する黒いうわさ
http://keen-area.net/?id=12
の記事でも書いたことだが、
政府は意図的に原発の問題を「すでに過去の事件」、
「何も問題はない」と国民に信じ込ませるようメディアを使って
世論を操作している。

早く増税したいので「原発の問題はなかったことにしてしまおう」
という政府の魂胆があからさまに見て取れるのがいやらしい。

いつものようにこの記事については
「ヤスの備忘録 歴史と予言のあいだ」様が
日本語訳を詳しく掲載してくれているので、
引用する

この記事によると、「メルトダウンを起こした原子炉のひとつはこれまで考えられていた以上に悪い状態にあり、今後の原子炉の安定性と事故処理に深刻な疑念を投げかけている」ということだ。

この記事の情報源は東電が公表した内部調査の報告書である。この報告書によると、2号基の燃料棒の格納容器には、燃料棒を安定させるに十分な10メートル程度の水位が確保されていると考えられていたが、実際の水位は60センチしかないことが判明したとのことである。

事故から1年後の2012年3月になっても、東電は毎日9トンの水を注入して燃料棒がメルトダウンしないように冷やさなければならない。だが、格納容器の放射線レベルは毎時72シーベルトと高い。これは数分で人が死亡したり、電気を使用する機器が故障してしまうくらいのレベルだ。いま、このレベルの高い放射線に耐えられる機器の開発が急がれている。

2号機の水位が非常に低く、なおかつ放射線のレベルが非常に高いということは、これまで考えられていたよりもはるかに大量の放射能汚染水が、パイプなどを通して太平洋に漏れ出ていることを示している。

ニューヨークタイムスの記事によると、1号機と3号機はさらにひどい状態にあるという。水素爆発で1号機の建屋は吹き飛んだが、2号機や3号機、そして4号機よりも多い量の核燃料が格納容器を破って外に出たという。

同じく水素爆発を起こした4号機でも、使用済み核燃料は、保護するものもなく外部に露出した状態にある

アーニー・ガンダーソン氏のインタビュー

次に、原子力の著名な専門家であるアーニー・ガンダーソン氏にインタビューし、福島第一の現状を評価してもらっている。

ちなみにガンダーソン氏は、環境コンサルティングを専門に行うフェアウィンズ社のチーフエンジニアである。

以前は原子力発電大手の原子力エネルギーサービス社の上級副社長であった。ガンダーソン氏は、自分の会社が米政府原子力規制委員会の規定に違反しており、危険な状態で原子炉を運営している事実を内部告発した。ガンダーソン氏はこれで職を失うことになったが、原子力規制委員会は安全基準違反で原子力エネルギーサービス社を告訴したため、ガンダーソン氏は原発の内部告発者として有名になった。

ガンダーソン氏を有名したのは、1979年にアメリカのスリーマイル島で起こった原発事故である。専門調査員として事故の調査に深くかかわり、スリーマイル島の事故の解明に貢献した。いわばガンダーソン氏は、アメリカでも数少ない原発事故の専門家だ。

このような原子力の専門家であるガンダーソン氏は、いま福島原発の詳細な分析を行い、頻繁にネットで公開している。今回はアースファイルズドットコムのインタビューに答えた。以下である。

イントロ

いま最大の問題は、2011年末に日本政府が放射能に汚染された瓦礫を2014年まで燃やし、これを他の瓦礫とまぜて放射線のレベルを安全値にまで下げた後、全国にばらまく決定をしたことだ。

だが、バーモント州、バーリントン市にあるフェアウィンズ社の原子力安全の専門家、アーニー・ガンダーソン氏に東電が調査結果を公表する前の3月16日にインタビューした。するとガンダーソン氏は、瓦礫を燃やすプロジェクトには反対しており、また地震で起こる悪夢意のようなシナリオがあることを指摘した。

インタビュー

昨年の3月、東日本大震災の後、東京近郊の小学校の裏に防水シートが放置されていました。防水シートをだれかがめくって放射線を測定したところ、大変に汚染されていました。

日本では、この防水シートを放射能廃棄物として扱うのではなく、単位重量当たりの放射線量を下げるため、汚染されていないその他の瓦礫と混ぜたのです。もちろんこの過程で、廃棄物の量は何千倍も増えました。これを焼却処分した後、放射線量が安全値まで下がったので安全だと宣言し、東京湾に投棄しました。

私に言わせれば、これは実に馬鹿げています。適切な処理の方法は、汚染した防水シートを放射性廃棄物としてきちんと扱い、しかるべき場所に埋めてしまうことです。東京湾に投棄することなどではないはずです。日本政府は、放射性物質を拡散してしまうとだれもその存在には気付かなくなると思い込もうとしているょうに見えます。これは間違いです。いま起こっていることは、放射性物質は川底に集積しており、すでにそれらが食物連鎖に入り始めているということです。

すでに福島から100キロの圏内で、高い放射能に汚染されたうさぎが発見されています。

杉の花粉の問題もあります。いま福島県は春なので、杉が発芽し、セシウムで汚染された花粉が飛び散ろうとしています。花粉は100キロまで飛び、セシウムを運んで行くことでしょう。

日本では人々は、放射性物資を全国に拡散してしまえば問題はなくなってしまうのではないかと思い違いをしているようです。

以下詳しい内容はヤスの備忘録 歴史と予言のあいだ様で
http://ytaka2011.blog105.fc2.com/blog-entry-240.html
ご覧いただきたい



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