2015/12/20
「2020 The New Earth A travel report-12」の続き…
体験する「俺たちが一緒になってどれくらいになるかと、君は尋ねたが、その答えはこうだ。俺たちはみんなずっと一緒にいる。無限に多様な生命の形をとりながら。我 々にはそれぞれ 1,200 万のソウル・パートナーが地球にいる。その数は、一つの 魂が、数え切れないほどの転生で経験したいものを、我々が協力し合って経験するために必要な数なんだ。大きなプロジェクトグループみたいなもんだよ。そしてどの人も重要だ。分離を思わせるものは、いずれも幻想だよ。
全体から、特に 神と我々自身から外れていった結果なんだ。それはこの地球上でのプログラムな んだ。いかにリアルに見えようと関係ない。何も本当のものじゃない。俺がマイ ケルとバーバラから特別なことを学んだので、俺がいかに早く彼らに感謝するよ うになったか、君には信じられないだろうね。
誰も悪いことや、よこしまなこと を、本当に行えるものじゃない。悪いこと、よこしまなことというのは、そのよ うに解釈されているに過ぎない。そしてその解釈のみが、観察者――他の誰かで はなく――にとって唯一リアルなものなんだ。
俺は数日間、彼らに腹を立ててた し、不当に扱われていると思っていた。でも後になって彼らをハグすることが出 来たよ。それが良い考えだからそうしたんじゃない。だって彼らと一緒に何かを 楽しむなんて不可能なことだし、特に彼らは、まだ自分たちの憤りにかられたま まだったからね。それでも彼らの行動がなければ、俺の経験はありえなかった。
いわゆる、ソウル・パートナーがいなけりゃ、我々は何も経験できないんだ。彼 らはしばらく後になって、落ち着きを取り戻したよ。共に座って、また親しく交 流できた。その間、俺の周りには俺を受け入れてくれた人たちがいた。彼らは自 分の中心を保っていられる人たちだったので、楽しく過ごせたよ。それからは、 俺も前よりうまく自分を保てるようになった」
「へー、あの人たち本当に君を追い出したの?僕にはどうだった?」
「君には何もしなかったよ。どうせ君は出て行ったから。君は数ヵ月間トーマス とケイティと一緒にヨットの旅に出たんだ。そして聞いたところによると、君は 彼らのネガティブな波動を、実にうまくかわしたそうだ。それが俺のまったくで きていないところだったのさ。
それって昨日君がもう一人の君に質問したこと―
―君を放っておいてくれない人をどう扱うか――の答えになっているだろう?」
「うん、そう思うよ。まだうまくイメージできないけど。今はそれがとても理屈 にかなっていると思う」
「すぐに自分で確かめられる機会が来るわよ。そうしたら、ちゃんと実体験を積 んだことになる」クリスティーナが笑いながら言う。「もう何も恐れる必要がな くなるわ」
「ということは、僕はトーマスとケイティとこれから数ヵ月間、世界をヨットで 廻るんだね??」その考えは僕を笑顔にする。
「どこを廻るんだろう?」
「教えて上げられるけど、あなたが自分で見つける楽しみを・・・・・・ 」
「分かってる、分かってる。台無しにしたくないんだね・・・・・・」僕たちみんなで 笑ったら、気が楽になった。
僕の中に、何か説明のしようがないものが生まれた。それは僕に Ella Kensington の『Mary』という本を思い出させた。2015 年の初めに読んだけど、 興味深い本だった。それは地球の人生に興味をもつ、ある存在の話だ。その存在 は、語られているすべての『問題』を体験することを欲した。あなたがまだ読ん でいないのなら、僕は読むことをお勧めします。
この存在は『エラ』と呼ばれる ソウルの助けと、他のソウルたちからの助けを得て、メアリーのために、彼女が 経験する様々な状況を準備する。エラはメアリーに、経験とは常にこのように創 造されるのだと説明する。経験とはこのようにコーディネイトされ、ソウルのレ ベルで、「プログラム」される。そしてコンピュータープログラムのようにプレ イバックされ、『本物』のように体験される。
その体験に関わっているどの個人 のエゴも、自分のフィルターを通して自分の視点をもってそれを体験している。
だから、個人的な体験が可能なのだ。そのことを理解することが重要である。メ アリーは、彼女の周りの誰もが、彼女に対して物事を無意識に行っている事実を、 よく意識している。しかし、彼女が、その場における自分の役割が、他のエゴの 経験のためにどれほど重要なものだったかを悟るには、しばらく時間がかかった。
こうして、いかにすべてが繋がっているのか、読み手に明かされる。
こんなことを考えながら、近隣を散歩して過ごした。他者と対話することで新 しい考えを持つようになった。僕は自分の思考パターンが変わっていく様子を実 際に見ているし、様々なものに対する知覚も変わった。突然、一筋の光が僕を貫 いた。
今ならわかる。どうして僕がここにいるのか。僕が本当に属している時間 ではないが、なぜか、まだここにいるのだ。今、僕がどうしてメアリーの話を思 い出したのか分かった。トゥルーマン・ショーの主役であるような感覚は、僕に 何かを告げたり見せたりするために、この状況にあたかも実在しているかのよう だ。
そして僕は、今初めて分かった。僕は、僕の思考と行動を通して、他の人た ちが彼らの経験をするのを助けるためにここにいるのだ。起きていることは、す べて本当のように見えているだけなのだ。僕たちみんなが互いに関わり合って一 つ一つの想像できる経験を創り出している。
誰もソウルレベルでの同意無しに考 えたり、話したり、何かを行うことはできない。『正しい』考えも『間違ってい る』考えも、いずれも相対的なものなのだ。他のものとの関連においてのみ、正 しかったり、間違っていたりするのだから。
僕の思考は、今、ここにおいて、消失した。圧倒的な明晰さ。その波で洗われ ているようだ。僕の感覚が、僕にいたずらをし出した。素晴らしい薫りが僕を包 んでいる。僕の周りの木々、灌木(かんぼく) 、花々の匂いだ。僕は気が付いた。
それはいつだってそこにあったのだ。いなかったのは僕の方だ。少なくとも、僕 の思考がよそにいたのだ。僕の目は花畑を歩いている。こんなに色鮮やかなこと があっただろうか。こんなに鮮明な彩りを、僕は今まで見たことがない!
僕の 周りで、静寂というコンサートが奏でられていた。指揮者も音符もいらないコン サート。鳥が歌っているのが聞こえる。これ以上美しいコーラスはあるだろうか。 セミの鳴き声さえ、鳥の歌う旋律にリズムを添えている。ミツバチやマルハナバ チのハミングは、バグパイプの通奏低音を思わせる。それもまた、鳥たちの歌に 完全に調和している。
以前にも全部そこにあったのに、僕が気付かなかっただけ。
どうして突然大きな音になったのだろう。何も変わっていない。今、僕はそれを 聞いている。僕の体が動いている。僕の息が、暖かな真昼の太陽のように、体を 廻っている。それは強烈に輝いていて、この瞬間、僕はそれと一体になり、すべ ての細胞でそれを感じている。
イチジクが目の前の一本の木にぶら下がっている のが見える。僕がすべきことは、ただ手を伸ばして摘み取るだけ。とても柔らか くてみずみずしい。かじると僕の味蕾が炸裂した! 僕はそれを鼻でも味わうこ とができる。僕の舌と口がくすぐられて、体の中がふるえる。人生をただ純粋に 享受したいという思いが溢れ出てくる。何もかもが、こんなにも信じられないく らい強烈なのだ。
この瞬間、僕のマインドは静止した。ただ、働くのが止まったのだ。この瞬間、 マインドは、あらゆることが可能なのだと理解している。マインドがマインド自 体を理解している。マインドは、それがどのように働いているのか、僕と一緒に 観察できるのだ。
知覚されるあらゆることを、どのようにマインドが解釈してい るのかを。何かが本当に確かなものだと感じるとき、マインドが、さの確かさを 揺るがすものを悪と決めつけたり、無視したりすることを。この理由により、マ インドは常に正しいのだ。たとえそれが僕たちの死を意味しようとも。
Vera F. Birkenbihl が講演で、脳について解説していた。マインドのツールで ある脳が、どのように働いているかを。外からもたらされた情報は、まず左脳に 記録される。それから左脳は右脳に尋ねる。「我々はこれについて何か知ってい るだろうか?」
右脳は、潜在意識を掘り返す。そこには僕たちの経験がすべて貯蔵されている のだ。そしてその情報を解釈する方法を探し、思考に渡す。何も見つからなけれ ばスクリーンは空白のままで、僕らは、理解していないという感覚を得る。マイ ンドの判断が、常に正しいとプログラムされている場合、僕たちは観察する(言 われていること、体験されていることのすべてに耳を傾ける)代わりに、反応す る。
その場合、僕たちは何も学ばずに習慣的な振る舞いを繰り返すだけだ。
周りのものを楽しみながら散歩している間、僕は自分のマインドがひとりでに 再プログラミングしているのを見ていることができた。僕がどうやってそれを助 け、あるいは影響を与えるのかわからなかった。どっちみち、それは重要なこと ではないように思われた。
また、僕が自分の興味に応じた視点から見ていること もわかった。僕のマインドは、僕の興味に従っており、特定の視点から経験する必要があることを、僕に見せ始めた。突然、僕はアインシュタインの 95 %の 『unused potential』、つまり僕たちの中に眠る 95 %以上の潜在的可能性を理解 できた。僕はもっと説明できるけど、それではあなたが自分で見つける楽しみを 台無しにしてしまいます。
僕の頭を明晰な思考で射貫くことで、僕のマインドは再プログラミングを続け ていた。無意識のこと、意識していること。ほとんど思い出せないもの、説明で きないもの。けれども自分を愚か者だと思わないし、知らないことを恥じる必要 もない。自分の中の何かが、ブラックホールの真ん前に立って楽しんでいるよう に感じる。
ブラックホールから何でも出てくる。次に出てくるのは何なのか、辛 抱強く待ち構えているネコのように、興味津々、ハラハラしながら待っている。 僕は、理解可能な状態という感覚を得た。僕のマインドが、すべてを把握する必 要がないことを理解したためだ。
いつでもそうしたいときに何かを理解できる。
マインドが学んでいるがままに、ただ状況を観察すればいいのだ。そうすればマ インドは最終的に必ずそれを理解する。あなたは理解できましたか?
「もう一回」と僕のマインドは言う。まるである書物の最後の段落を再読して いるようだ。「いいよ」と答えが返ってくる。
「了解」。
その間、僕は自分の内側 と、周りにある楽園を楽しみ、マインドに微笑みかける。マインドは独り言を言 いながら、これもまた常にそこにあったのだと認識している。それは、今始まっ たばかりではなく、僕が今、知覚した変化なのだ。それは単純なロジックで僕に 告げる。
僕の世界も、僕自身も、二度と同じものにはならないことを。歩みを進 めるごとに、息をするごとに、僕は周りのものとますます一つになっていく。僕 は自分の周りの世界になる。僕が周りの世界ではないことを、僕は知っている。
僕は、自分の中に生じているものすべてを見ながら、体験しながら、知覚する主 体だ。僕は自分の周りのあらゆるものである。僕はあらゆるものと繋がっている だけでなく、僕が体験しているあらゆるものが、僕なのだ。僕の意識は別のレベ ルにある。そこでは、あらゆるもの、そして僕をニュートラルな観点から観察し ている。それこそが、僕が唯一リアルであると気付いたものだ。角を曲がると、 誰かにぶつかるところだった。それは僕、ネイサンだった。
僕は大きく目を見開いて彼を凝視する。それから僕は理解した。僕がこれまで いた『宇宙』は、こんなにわかりやすいものじゃなかった。シンクロニシティー だ!
「やあ、そこの君」彼が僕に挨拶して尋ねる。「夢でも見てるの? そんなにあ からさまに見つめられることは、そうあるもんじゃない。僕のことモジョーと読 んでくれ。喜んでお付き合いするよ」
僕は真っ直ぐ彼の目を見る。ネイサンの顔が変化するのが見える。そして突然、 まったく別の人物が僕の前に立っている。僕はびっくりしたが、不思議だとも馬 鹿げているとも思わない。僕はただ観察しているのだから、そこに不可解が入り 込む余地はない。何か説明のつかないことが起きた。僕のマインドにとっては、 初めて新しいプログラミングを試す絶好の機会。僕が不可解なタイムトラベルを 経験したのは、ほんの昨日のことだけど、僕は混乱し、よるべを失い 、不安だ った。
今の僕は、興味をそそるものをただ体験していて、ショーを楽しんでいる。
「こんにちは、モジョー。僕はネイサン。僕、本当に夢見ているのだと思う。現 実とは違う夢の世界。それに僕たちが出会う前の現実が夢になる。だから、君の ことを凝視してしまったんだ」自分の目を見ることはできないけれど、どんな目 つきをしているかは感じられる。僕は自分の内側で彼を知覚している。自分の内 側が、どのように彼を知覚しているのか感じられる。僕の目の周りの筋肉が感じ られる。僕のこめかみがぴりぴりする。
「僕はびっくりして君の前に佇んでしまったんだよ。最初の数秒間は、君は僕と 同じ容貌をしていた。それから君の容貌が変わり、君の名前も、君の声も変わっ たんだ」
「僕もびっくりしたよ。君は今繋がったばかりみたいだね。そうだろう? 君の コンソール(制御盤、ゲーム機の本体)はもう使ったの?」モジョーが興味深そ うに尋ねる。
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