ソフトバンクがはめられたかもしれない件

2012/10/29



米アップルのスマートフォン
「iPhone(アイフォーン)5」発売を機に、
KDDIとソフトバンク両社トップが激しく“舌戦”を
繰り返し「ライバル心むき出し」の闘争を繰り広げていることは、
マスコミ各社の報道ですでにご存じの方も多いと思う。

高速データ通信サービス「LTE」では
KDDIの田中孝司社長自ら山手線で電波状況を確認し、
「こちらのほうが受信状況がよい」と発表するほど
対抗意識はむき出しだ。

また、業界4位のイー・アクセス買収でも
KDDIもソフトバンク同様検討していたが、
“油揚げをさらわれた”のだという。

さらにソフトバンクの孫正義社長も
KDDIへのライバル意識を隠さず、
報道陣の質問を受けて、KDDIに対するサービス、
商品の優位性を強調することが増えている。

15日の米スプリント・ネクステルの買収会見では、
「KDDIを追い抜かした」と誇らしげに宣言した。
(産経ニュースより抜粋)

「これから活躍の場を世界に移す」と高らかに宣言した
ソフトバンクであるのだが、問題はその後である。

にわかに「ソフトバンクははめられたのではないか?」
といううわさが広がり始めているのだ。

記者が時々参考にさせていただいている「NEVADAブログ」様などでは、
ソフトバンクによるスプリント・ネクステル買収会見当日には
すでに以下のようなブログ記事を掲載している。

企業買収

今日本企業は海外企業・事業買収に乗り出していますが、かなりの部分は失敗するはずです。

今回のソフトバンクのアメリカ通信企業買収も、経営母体が日本企業となれば、解約するアメリカ人、中国人、韓国人も多くでるでしょうし、大口契約している企業もアメリカ資本へ移っていくはずであり、仮に企業本体を買収しましても、解約が殺到し代理店も急減し、中身はスカスカという状況になりましても何ら不思議ではありません。

日本人がアメリカでどう思われているかわからない日本人が多くいますが、ぃまだに真珠湾攻撃やカミカゼ特攻隊を映像で流しているのがアメリカであり(ハワイ及びニューヨーク)、そこの企業を日本人が買収するということをアメリカ人がどう思うのか、ということを認識する必要があります。

企業はお金を出せば買えますが、人をマネージして経営できるかと言えばそれは別問題になります。

三菱がロックフェラーセンターを買収した途端に、テナントが出ていき、持ちこたえられなくて売却したら逃げたテナントが戻ってきたことをみれば、日本人がアメリカの中枢部でどのように思われているかわかるはずです。

日本人をはじめアジア人がアメリカでどのように思われているか、しっかり認識した上で買収するのが妥当なのかどうか判断する必要があります。

さもないとお金だけどられて「さようなら」となるのが落ちです。


元記事URL(外部サイト):http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4314105.html

さらに10月26日にも以下のような記事がアップされている。

またはめられた日本?

今回のソフトバンクの米国通信会社(スプリント)の買収ですが、異常に高い価格と指摘しましたが、今日の日経に以下のような数値が出てきています。

通信大手3社の2012年7-9月期決算
<契約件数増減>
スプリント  -45万6000件(前年は-4万4000件)
ベライゾン +153万5000件(+74%)
AT&T   + 15万1000件(-53%)

ソフトバンクが買収します【スプリント】から契約者が逃げ出している姿があります。
買収が本格化してきた場合、更に解約が急増し、買収が完了した際には、契約者が激減してスカスカになっていたという最悪の事態に陥るかも知れません。

スプリント株は買収が噂される前は一株2ドル前後であり、今の5ドル台はべらぼうな価格と言えます。
7億6700万ドルの赤字(前年も3億100万ドルの赤字)であり、利益が出なく、解約も激増している会社に
果して1兆円を超える価値があるとは思えませんが、孫社長には独特の哲学があるようで、うまくいけばよいですが、下手しますと個人投機家が喜ぶ「ぼろ株」に戻ることも十分あり得ます。

海外で日本企業がどう思われているか、三菱地所のロックフェラービル買収時にわかっているはずですが、
歴史は繰り返すのかも知れません。


元記事URL(外部サイト):http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4321447.html

筆者はソフトバンクのファンでも何でもないので、
同社が損失を出すことは全く「いやでも何でもない」のだが、

たとえソフトバンクが“日本人から嫌われている企業”であったとしても、
日本の資産が外国に流出(しかも騙されて)するのは
心地良いものではないことは確かだ。



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