2012/08/13
いきなりタイトルで否定してしまっているので
読まなくても内容は理解できるのだろうけれど、
どこがダメそうなのかを興味があったら読んでいただく価値はあると思う。
まず先に私のスタンスを説明しておかなければ、「どのような使い方・立場からダメと言っているのか?」が理解できないと思うので、その辺を少し。
私自身はコンピュータについて質問されることはあっても、サポートを受けることは一切ない、いわゆる「パワーユーザ」のレベルだと思う。
このサイト上の“webアプリケーション部分”も作った人であるといえば、「素人の意見」ではないことがわかるだろう。
さて自分の立ち位置を明らかにしたところで、windows8がどうしてダメなのか説明したいと思う。
おっと、その前にこのOSをどのように使えば便利なのかを記載しておくと、PC(またはタブレット)をwebブラウジングとメールだけで使っているような人にとっては非常に便利なのではないかと思う。
スタートになんでも「ピン止め」できるので、自分がよく見るサイトを表示しておく。素早くメールを見る。などの用途には適している。また、マウスで使うよりもタッチパネルで使うほうが数段スムーズにオペレーションできるだろう。
がしかし、ひとたびこのOSを使って仕事をしようと思ったらこれはめんどくさい以外の何物でもない。
というか設定変更するだけでも非常に不便である。先ほどwebを見るのとメールだけの人には便利と書いたが、自分のよく見るページをピン止めするだけでも初心者には不可能であると思う。いやそれ以前に本当に初心者ならログイン画面の前の画面でも固まってしまうだろう。
マシンが起動するとこんな画面。ログインはないマシンを起動して最初に出るのがスクリーンセーバーであり、ログインがどこにもない。これをマウスで上にスライドさせるとログインがあるのだが、マウスでスライドさせるということにそもそも気がつかないで、その画面でじーっと待ってしまうのではないだろうか?
しばらくしてこのまま待っても何も起こらないのだと気が付き、マウスでいろいろこちょこちょやるとログインが出て…やっとスタート画面が表示されるといった具合だ。
マウスでクリックやドラッグするとログインが現れる。クルックするとパッとでて、ドラッグだとブラインドスクリーンのように上に上がってログインが出てくる。ちなみにwebページをピン止めならスタートからIE起動→目的のページを探す→IE上で右クリック→ピンマークをクリック→スタートに戻ってドラッグでお好みの場所へ移動。
これで次回からいつでも見たいページにアクセスできるわけだが、この操作自体が初心者にできるのか?
いちいち操作がよくわかないので、これは初心者には無理だろう。従来のタスクバーのスタートメニューを開けばすべてのアプリが入っていて、アプリを起動して何かをやる。というほうがよほど考え方がシンプルではないか。
なぜわざわざ操作を複雑にしたのかが理解できない。
もちろんマイクロソフトが何を考えているかはわかる。スタートに表示されているアプリが(ほぼ)すべてマイクロソフトのオンラインのサービスやストアでのアプリであるのだから、顧客の囲い込みを狙っていることは容易に理解できる。
だからといって自分たちの商売上の戦略をそのままOSのUIに採用し、以前よりも不便にしてもいいのか?ということである。
ちなみにwinへのログイン自体がWindowsLive のアカウントを求められるし、パスワードを忘れた場合の連絡先で携帯の番号とメアドも聞かれる。
当然Liveのアカウントでwinを使っているから、課金されるオンラインゲームやアプリもそのまま使えるというわけ。実に(マイクロソフトにとっては)都合の良い作り。
でもゲームも動画ダウンロードも音楽ダウンロードも、Microsoftのお世話になるつもりはないんですけど。って私のような人はどうすりゃいいんでしょうかね。
本題に戻って、確かに一度設定してしまえばアプリの起動や目的の情報にアクセスするのは簡単だろう。だだこの“簡単”の定義も非常に偏っていて、基本的なスタンスが「追加ばかりで削除がない」作りになっている。
どういうことかといえば、起動したアプリには終了がない。設定には追加ばかりで削除がない。といったわけのわからないものなのだ。
起動中のアプリはすべて左上角に隠れている。右クリックで閉じる以外アプリの終了方法がない例をあげよう。デスクトップに表示されている「天気」をクリックして立ち上げる。すると位置情報による現在地の天気が間違っている。なので位置情報を変更しようとしても「場所の追加」メニューしかない。
仕方がないので正しい場所を追加して間違った場所を削除することになるわけだが、削除する方法がない。
一度右クリックで「場所」を表示→正しい方を「既定に設定」→もう一度「場所」→不要な方を表示→右クリック→削除となる。
こんな作業がはたしてPC初心者にできるだろうか?そもそも「場所を追加してからいらない方を消す」という発想にたどりつかないだろう。
万事がこのような作りであって、メニューの追加はあっても削除がない、アプリの起動はあっても終了がない。
アプリを立ち上げたらすべてが起動しっぱなし。私のように同時に4~5本起動は当たり前の仕事をしている人にとっては、ちょっと参考に見ただけの天気やmapやwebやその他もろもろのページやアプリが起動しっぱなしはとてつもなく嫌な状況なのだ。
現在メモリー16GB搭載のマシンを使っているのだが、それですら使いきってしまうような仕事をしている場合、これは非常に痛い。
もちろんアプリを終了する方法はあるのだが、これがまた非常にめんどくさい。アプリ上から終了はできずに、一旦スタートに戻りディスプレイ左上角の隠れているアプリのサムネールを右クリックで終了だ。
なんでこんな面倒なことを毎回しなきゃならんのか?不合理以外の何物でもない。何でもかんでもスタートに戻らなければ何もできないのであれば、タスクバーが常に表示されているwindows7のほうが余程便利ではないか。
もちろん従来のデスクトップアプリケーションはアプリ内の「終了」メニューで終了できるのだが、デスクトップに行きつくまでのクリックが何段階かあるのも非効率的だ。マシン起動→即デスクトップのほうが合理的だろう。
PCを仕事で使っている人の多くは、自分の作業スタイルに合わせてデスクトップ環境やアプリの設定をカスタマイズするのが常識であろう。与えられた環境のまま不便を我慢して仕事していたのでは非効率以外の何物でもない。
ところがこの環境の設定変更もまた非常に厄介なのである。
ディスプレイのある部分にマウスを持っていけばその場所に隠れているメニューが表示されるという作りになっているのだが、これはタッチパネルでならよい方法かもしれないが、デスクトップPCでマウスでやろうとするとかなり面倒なのだ。
というのもこれは私のマシン特有の現象かもしれないが、とにかくメニューが出ない。マウスのホンのちょっとした動きひとつで出たりでなかったりするし、メニューが出て設定項目に移ろうとすると消えてしまう!
まるで「意地悪なゲーム」でもやっているようで仕事中なら確実に発狂するだろう!!。
電源ボタンは?あった、あった。ここに隠れてます。ということで早々に終了しようと思うと今度は「電源ボタン」が無い!
スタート画面→マウスを右下角→メニュー→設定→電源→これをOFFするのだが、なんなんだこの作りは。なぜ電源ボタンが「設定」にあるんだ!?
メニューに電源ボタンがあればいいだけではないか。
これは欠陥OSではないのか?
たまに「スタート画面が嫌いならデスクトップで使えばいいじゃないか」という意見を述べている人も見かけるが、果たしてこの人たちはどれだけwindows8を使いこなして言っているのか?そもそもデスクトップにはデスクトップアプリの起動がないのだ。
デスクトップアプリをデスクトップで使うには、スタート画面で右クリックしすべてのアプリからスタートにピン止め。そしてアプリをクリックしてアプリが立ち上がったら、デスクトップが表示されるのだ。
馬鹿々鹿しい!
さて散々悪口を書いたので、お次はwin8の評価できる点をあげよう。
インターフェイス部分が軽くなっているため、同じスペックのマシンでも作業が快適になるはずであることだ。これは従来のひたすら透明感や立体感を求めてOSのくせにやたらリソースを食いまくる設計から、原点回帰的な思想になったことが大きいと思う。
つまり「シンプルなアイコンと大きな文字で初心者にもやさしい表示をしよう」という設計思想のおかげで、本来裏方であるはずのOSが、やたらとマシンのリソースを食いつぶして動作が遅くなるということが減っているからだ。
この点は評価できると思う。が、これはwin XP でもwin7でもパフォーマンスオプションをいじれば平面的な表示になるので特別注目するほどのことではないと思う。
次に、え~っと次はない。
ということで、この先もデスクトップPCでは7を使った方が数倍便利だという結論にしかならなかった。
いったいどうしたいんだwindows8!!
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